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墨府刺君
「白雪か……」刺君さんは軍服のような格好をしてソファに腰掛けていた。
赤噛未白
「どうして刺君さんが、ここに?」墨府刺君
「俺からしたら、どうして白雪がここにいるのかが疑問だけど」確かに、こんなところで会って驚くのは私だけじゃないのかもしれない。
そう思いながらも、刺君さんの言葉が少しひっかかった。
赤噛未白
「刺君さんも白雪って呼ぶんですね」墨府刺君
「この世界では、そういう決まりらしい」赤噛未白
「刺君さんも突然、この世界にいたんですか?」墨府刺君
「まあ、そんな感じ」赤噛未白
「一体ここ、なんなんですか? どうしたら、出られるんでしょう」墨府刺君
「とりあえず、考えても仕方ないし、ひとまずそこに座ったら?」落ち着きはらった刺君さんの態度に、少し息をつく。