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混堂優等
「やあ、こんにちは」ベンチに座ったまま軽く手を上げた人物に、目を見張る。
赤噛未白
「混堂先生!?」混堂優等
「いらっしゃい。よく来たね」
花が舞う不思議な格好をしている。
自分と同じく、どこか現実離れしていた。
赤噛未白
「どうして、先生がここにいるんですか!?」混堂優等
「まあまあ、隣どうぞ」赤噛未白
(なんだか、一気に力が抜けちゃうな。こんなところに先生がいるとは思わなかった)ほっとしたような拍子抜けしたような不思議な気持ちで、ベンチに近づく。
赤噛未白
「それじゃあ、失礼します」そう言って、混堂先生の隣に座った。
混堂優等
「白雪がここに来たってことは、俺のこと選んでくれたんだ? うれしいなー」赤噛未白
「え?」混堂優等
「ここを選んでくれたんでしょ?」赤噛未白
「選んだといえば選びましたが、先生がここにいるなんて知りませんでした」混堂優等
「へえ? 偶然ってこと?」赤噛未白
「はい」混堂優等
「なるほどねー」混堂優等
「まあ、君にそのつもりがなかったとしても、ここに君が来たってだけで俺は満足だから」歓迎してもらえるのはありがたいものの、混堂先生らしくない言葉に少し戸惑う。