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混堂優等
「研究室に、これを取りに戻っていたんだ」すまなそうに言うと、混堂先生は右手に持っている物をちらつかせた。
赤噛未白
「それ、水鉄砲ですか?」混堂優等
「そうだよ。はい、こっちは君の分」手渡された水鉄砲を、まじまじと見つめる。
赤噛未白
「これを、どうするんですか?」混堂優等
「こう使うんだよ。えいっ!」赤噛未白
「わっ、冷たい」混堂先生の水鉄砲から水が顔にかかる。
混堂優等
「水遊びをすれば楽しいし、涼しくなると思って」混堂優等
「というわけで、君もやってみてごらん」赤噛未白
「えっと、こうですか?」促されるまま、水鉄砲のトリガーを引く。
混堂先生は、さっと避けた。
赤噛未白
「あー! 逃げないで下さい!」混堂優等
「悔しかったら、追いかけておいでー」赤噛未白
「あっ、待って下さい!」駆け出した混堂先生を追いかける。