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在間虚
「――何?」視線に気付いた虚くんは、横目で見た。
赤噛未白
「あ、じっと見つめてごめんね。本当に白いなあってしみじみ思って」在間虚
「そう? そうでもないと思うけど」言いながら、虚くんは距離を詰めてきた。
赤噛未白
「え!?」視界いっぱいに虚くんの整った顔で、私がドキリとする。
赤噛未白
(ち、近い!)頬が熱くなり、心臓の鼓動が騒がしい。
在間虚
「あなたの方が白いと思う」赤噛未白
「そんなことないよ!」赤噛未白
「虚くんの方が白いし、肌も私より全然きめ細かいし、弾力ありそうだよ!」王崎眞記
「ふふ、褒め殺しですね」早口で答える私に、眞記さんは小さく笑う。
虚くんは目を瞬きを繰り返した。
在間虚
「弾力? 肌の?」赤噛未白
「そうだよ」こくりと頷く私に、虚くんはおもむろに手を伸ばした。
赤噛未白
「な、なに!?」人差し指で、しきりに私の頬をつついている。
在間虚
「あなたの方が弾力あるし、ツルツルだと思う」赤噛未白
「ぷにぷにってことじゃなくて?」在間虚
「そうとも言う」赤噛未白
「ええ!?」王崎眞記
「こらこら、虚。女性にそれは失礼ですよ」そう言いながらも眞記さんは、クスクスと笑っている。