[Last Hope] Scenario
そして、腰を屈めて。
私と顔を近づけた。
- オージェ
- 「おれはね、いつだって兄さんのことを第一に考えてるの。」
- オージェ
- 「だから、兄さんがよければそれでいいんだよ。
そんなの当然でしょ?」
- オージェ
- 「兄さんの望みを叶えられれば、おれは十分楽しめるんだよ~。」
- フィオナ
- 「…………。」
続けられた言葉も、なぜか素直には
受け止められなかった。
オージェが実際、メヨーヨのために
あれこれ動いているのは、本当のことのはずなのに。
――どうしてか、もっと別の何かが
あるような気がしてしまうのだ。
- オージェ
- 「勘が鋭い子は嫌いじゃないけどさ。
ちょっとくらいバカな子の方が扱いやすいよね。」
- フィオナ
- 「……え。」
- オージェ
- 「……その方が、舞台の上で面白おかしく踊ってくれるし?」
- フィオナ
- 「…………。」