[Last Hope] Scenario
- メヨーヨ
- 「おい、CCK。」
- レオニダス
- 「は……っ!」
名前を呼ばれたことに、CCKの団長は
よりかしこまったように顔をあげて
返事を返す。
- メヨーヨ
- 「引き続きCCKを動かして、
フィオナの行方を探れ。」
- レオニダス
- 「は……!
わかりました!」
- メヨーヨ
- 「期待を込めての――
……ご褒美のナッツだ。」
- レオニダス
- 「っ……!!」
- メヨーヨ
- 「これを食べて、もし次に
失敗したら――……
ナッツは永久に没収とする。」
- レオニダス
- 「な、なんと……っ!!」
悲しげな声に、メヨーヨはさらに
笑みを深くする。
ナッツがかかっていれば、今まで以上に
CCKは熱心にフィオナの行方を探るだろう。
- メヨーヨ
- 「オージェ。」
- オージェ
- 「なあに、兄さん。」
- メヨーヨ
- 「王都に戻るぞ。
ガーランド家の連中に、思い知らせて
やらねばならないようだ。」
- オージェ
- 「ふふ、楽しいね、兄さん。」
- オージェ
- 「あー楽しい。
久々にゾクゾクするっていうかさぁ……。
楽しいねぇ。」
- メヨーヨ
- 「ああ、そうだな。」
ふたり、意味ありげに笑みを交わしながら
踵を返す。
後に残されるのは、焼け落ちた小さな
村だけだ。