[Bloody Nightmare] Scenario
- ギラン
- 「ヒャハハハッ、た、頼むゥ?
バッカじゃねェの?
そんなの聞くわけねェだろォ?」
- 騎士
- 「おげえええっ……ゲホッ……うげええっ……!」
ギランはそう言って、恐怖に引きつった騎士の眼前で
牙を剥いた獰猛な笑みを作って見せた。
- アルル
- 「……何か、面白いことはわかったか?」
- ギラン
- 「んー?
いろいろわかったけどォ。
もう一回しゃべらせてみるゥ?」
- 騎士
- 「ゲ……ッ、ぐ……!!」
何度も意識を失う寸前まで締め上げられては、
情報を引き出された騎士はすでに朦朧としているのか、
ただただ濁った呻きをあげるだけだ。
- ギラン
- 「ほら、アルルが聞いてンだろォ?
オレ様に話したみたいに、言って聞かせろよォ。」
- 騎士
- 「ぐ……ッ!!」
びくんびくんと騎士の四肢が痙攣するように震える。
- ギラン
- 「ほら、話せって。」
- 騎士
- 「げ……ッ、ぐ、げ……ッ。」
だらだらと、泡交じりの唾液が騎士の顔を汚す。
それに顔をしかめて、アルルは手をひらりと揺らした。
- アルル
- 「醜いな、余計な手間をかけるな。
時間が惜しい。
聞きだしたなら、オマエが話せ。」
- ラス
- 「……酷いな。」
- ギラン
- 「酷い、じゃねぇヨ?
これ普通だから。」