- 大我&那由太
- 「なんじゃこりゃ――――!?」
- 東条ヒバリ
- 「どうしたの!?」
- 東条ヒバリ
- (――でも、間違ってる!)
- 東条ヒバリ
- 「みんなと同じものが食べたいの。だって、一緒に住んでるんだから」
- 東条ヒバリ
- (そういうことじゃない……!)
- 光森壱哉
- 「姫のご希望通りに準備したよ。……さあ、冷めないうちに」
- 八神那由太
- 「……俺のカレー、これじゃない……」
- 石動大我
- 「……ああ、違うよな……」
- 黛汐音
- 「そう? ぼくは好きだけど」
- 八神那由太
- 「……………………くぅっ」
私は悲鳴の聞こえてきたダイニングに飛び込む。
そこで、目に飛び込んできたものは――。
カレーは、カレーだ……。
間違ってはいない……。
テーブルの上には可愛く盛り付けられたカレードリアが5つ。
ご丁寧にブーケサラダ、ラッシーにプチガトーまで添えられて。
なぜ、オシャレにした……?
真っ白になった頭に、キッチンでの会話が蘇る。
確かに、言う通りにしてくれたけど……!
私は呆然としたまま、席に着く。