「VARIABLE BARRICADE」

光森壱哉: 「ドリンクはこのホルダーに置くよ。あと、ブランケットもどうぞ」
東条ヒバリ: 「ありがとう。……ねえ、そんなに離れて座らなくても平気よ？」
光森壱哉: 「あ、そうか。……ごめん、つい」
東条ヒバリ: 「……ブランケット、一緒に使う？」
光森壱哉: 「いや、いいよ。その代わり……、もう少し、俺の傍にきて」
映画のヒーロー: 「もう、わかっただろ……。僕は弟には敵わない。昔からずっとそうだったんだ……」
映画のヒーロー: 「君も、僕のことなんかもう忘れて、弟の求婚を受けるべきだ。きっとそれが、一番いい……」
映画のヒロイン: 「……本当に、そう思ってるの？」
映画のヒロイン: 「あなたの気持ちは……、私の気持ちは、どうなるの……！？」
光森壱哉: （……この映画、こんな話だったっけ。ずいぶん昔に観たから忘れてた）
光森壱哉: （なんていうか……、微妙に身につまされるというか……気まずい……）
東条ヒバリ: （いいわ……、事前に調べてた通り、この映画は当たりだわ……！）
東条ヒバリ: （【全米が泣いた】のキャッチコピーに偽りなし……！この映画なら、きっと、きっと……！）