- 東条ヒバリ
- 「!?!?」
- 八神那由太
- 「へへーっ、どうですかっ!?」
- 東条ヒバリ
- 「どうですかって……!? えっ!? ちょ、ちょっと……!?」
- 八神那由太
- 「ほらほら、暴れない。大丈夫、絶対落としませんから!」
- 東条ヒバリ
- (そういう問題じゃない!)
- 東条ヒバリ
- 「ちょっと、下ろして……!」
- 八神那由太
- 「何でですか、全然危なくありません! ほら、がっちりホールドしてますから。ね、怖くないでしょ?」
- 東条ヒバリ
- (それよりも恥ずかしい……!)
- 東条ヒバリ
- 「~~~!!」
- 八神那由太
- 「それじゃ、怖くないってわかってもらえるように町内1周してみましょう。 両手がふさがってたって守り抜きます!」
- 東条ヒバリ
- 「そんなことしなくていいから、早く下ろしてって言ってるの!」
- 八神那由太
- 「……じゃ、俺のこともっと頼ってくれますか?」
- 東条ヒバリ
- 「え……?」
- 八神那由太
- 「頼ってくれるって言うまで離しません」
- 東条ヒバリ
- 「は!?」
まさかのお姫様抱っこ。
しかも誰が通るかわからない外で。
羞恥に顔が真っ赤になるのがわかる。
意識し出すと彼の腕から伝わってくるほのかな体温にまで体が反応する。