- 東条ヒバリ
- 「それで、警察には連絡したの?」
- 光森壱哉
- 「い、いや……」
- 東条ヒバリ
- 「どうして!」
- 石動大我
- 「あのなあ、お嬢……。那由太は自分でついてったんだろ?合意の元なら通報する理由になんねえよ」
- 東条ヒバリ
- 「でも、待ち伏せされてたんでしょう!? これは事件よ、暴力とか怪我とか……、いえ、怪我で済んだらまだマシ――」
- 春日
- 「ヒバリ様。少し落ち着いて――」
- 東条ヒバリ
- 「落ち着いていられるわけないでしょう!」
- 兄貴
- 「兄ちゃん、活きがよそうだなあ? 金がねえなら違うもんで払ってもいいんだぜえ?」
- 子分
- 「兄貴。足にしますか、腕にしますか!」
- 兄貴
- 「そんなんじゃ、こいつの借金はチャラになんねえ」
- 子分
- 「じゃあ、心臓っすね!」
切迫した空気の中で、おぞましい想像が脳内に広がっていく。