オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful White World~』公式サイト
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「……!!
酷い……! 大事にされていない……!
敬われていない……!」
- グレイ=リングマーク
- 「またその話ですか……。
大事に思っていますし、敬っていますよ。
今は体調が最優先だと言っているだけです」
- グレイ=リングマーク
- 「病院に行きましょう、ナイトメア様。
病院で薬をもらえば良くなりますから」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「!!
嫌だっ! 病院には行かない!」
- グレイ=リングマーク
- 「ではここへ医者を呼びましょう。
すぐに手配しますよ」
- グレイ=リングマーク
- 「アリスもいますからね。
付き添ってもらって、きちんと診察を受けるところを見てもらいましょう」
- アリス=リデル
- 「……へ? 私が?」
- グレイ=リングマーク
- 「ああ、お願い出来ないだろうか?」
- アリス=リデル
- 「診察に付き添うくらい、別に構わないけど……」
- アリス=リデル
- (それ以前に、どうしてこんなに病院を嫌がっているの、この人は)
- 血を吐くなんて大変なことだ。
どういう病気なのか知らないが、放っておいていいわけがない。
- 今すぐに受診するべきだ。
それなのにナイトメアは、とんでもないというような顔をしている。
- ボリス=エレイ
- 「駅長さんは病院嫌いなんだ。
病弱で、いつでも具合が悪いくせに、病院も、薬も注射も大の苦手でさ」
- ボリス=エレイ
- 「だから血を吐くのも日常茶飯事なんだよね。
それこそ、汽車の事故と同じくらい」
- アリス=リデル
- 「は……」
- ボリスに心は読めないはずだが、私の表情を見て察したのだろう。
- 教えてくれたはいいが、
その内容には私も呆れ返るしかない。
- アリス=リデル
- (子供か……)
- 全体的に、色素の薄い彼。
肌も陶器のように白く、言われてみればものすごく不健康そう。
- 夢の中では神秘的にも見えていたが、
まさか血を吐くほどの病人だったとは。