オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful White World~』公式サイト
- エリオット=マーチ
- 「はぐっ……んくっ……んっ……」
- アリス=リデル
- 「…………」
- エリオット=マーチ
- 「んっ……んぐっ……はぐっ……」
- アリス=リデル
- 「…………」
- アリス=リデル
- (すごい食べっぷり……)
- テーブルには色とりどり……
ではなく、オレンジ一色の菓子がずらり。
- ケーキ、クッキー、スフレ、ゼリー、マドレーヌなどなど……
(すべて頭に『にんじん』が付く)
- エリオットはそれら全部を皿に取り分け、がつがつと食べていた。
- エリオット=マーチ
- 「はむっ……んっ……んくっ……。
ん~~~っ、美味え!」
- がつがつ、ぱくぱく。
気持ちいいほど豪快に食べては、至福の声をあげる。
- メイド
- 「タルトも焼き上がりました~」
- メイド
- 「じきにパイも焼けますので、持ってきますね~」
- 給仕のメイド二人が新たな皿を運んできた。
テーブルのわずかな隙間が埋まっていく。
- アリス=リデル
- (すごい量……。
すごい……オレンジ)
- アリス=リデル
- (まずい。想像以上だわ、これは)
- 目の前には取り分けられた、私の分の小皿。
ずらりと並んでいる。
……とりあえず見ないようにして、紅茶をすすった。
- エリオット=マーチ
- 「ん? どうしたんだ?
あんたも食べろよ、すっげー美味いぜ!」
- アリス=リデル
- 「え? ええ……」