オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful White World~』公式サイト
- ハンニバル=ゴールド
- 「よお、来たか。待ってたぜ、エース」
- エース
- 「ただいま戻りました。
黒の陛下、ハンニバル様」
- アリス=リデル
- (うわ……)
- 玉座には、写真で見たままの男がいた。
ハンニバル=ゴールド、その人だ。
- 容姿を思い出し、この人に会うのだと心づもりをしてきた。
しかし、圧倒される。
- ハンニバル=ゴールド
- 「遅かったじゃねえか。
どうせ、また迷ってたんだろ」
- ハンニバル=ゴールド
- 「ったく。おまえときたら、俺との約束を守った試しは一度もありゃしねえ」
- ハンニバル=ゴールド。
彼は玉座に腰掛け、適当に足を組んでいる。
- がっしりとした体格に、褐色の肌。凛々しい顔立ち。
そういったものも一因なのだろうが、なんというか……オーラがすごい。
- アリス=リデル
- (ものすごい勝ち組オーラ……。
いかにも成功者~……っていう感じだわ)
- 堂々としていて、絶対的に強そう。
- いや、彼の居城なのだから堂々としているのは当然かもしれないが、
とにかく、まさに王様といった様子。
- 他に表現のしようがないが、オーラが違う。
端々から滲み出る強者感。
やたらめったら強そうなオーラ……。
- エース
- 「あはは、道っていうのは迷いやすく作られてますからね。
迷いやすいんだから、迷っても仕方ありませんよ」
- 圧倒的王者を前にしても、エースはのほほんとしている。