オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful Black World~』公式サイト
- アリス=リデル
- 「エース、エース! 起きなさい!」
- 両手でゆさゆさと、体を揺すりながら起こす。
手加減などせず大きく揺すった。
- エース
-
「んん……、……」
- エース
-
「すー……、すー……」
- 唸るような声を漏らして反応したものの、起きない。
すぐにまた気持ちのよさそうな寝息を立て始める。
- アリス=リデル
- 「エースったら! 起きてよ!
こんな所で寝ている場合じゃないでしょう!」
- エース
-
「すー……、すー……」
- アリス=リデル
- 「エース!! 起きろ」
- エース
-
「ん……んん……?」
- 片手の甲で目をこすりながら、のろのろと上半身を起こす。
- エース
-
「あれ……、アリス? どうしたんだ……?」
- 片手の甲で目をこすりながら、のろのろと上半身を起こす。
- ライオン
-
「おきた!」
- ライオン
-
「おきたおきた! やった!」
- くるくると周囲を飛び回って喜ぶライオン達。
エースはまだ眠そうだが、私もほっと肩の力を抜いた。
- アリス=リデル
- (いえ、安心するのはまだ早いわね。
城まで連れ帰らないと)
- アリス=リデル
- 「あなたね……、何をしているの?
仕事の時間帯になっても戻らないって、兵士達があなたを探しているのよ」
- エース
-
「え……ああ、まずい。もうそんな時間帯なのか」
- アリス=リデル
- 「ええ、一時間帯遅れているわ」
- エース
-
「そっか……いやあ、つい眠っちゃってさ。
すぐに起きるつもりだったんだけど」
- エース
-
「順応力の高いタイプってどんなところでも熟睡しちゃえるから、こういうときには困りものだよな。
あはははっ」
- アリス=リデル
- 「笑っている場合か!
大事な仕事が控えているっていうのに、なんでそんなときに寝るのよ!」