オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful Black World~』公式サイト
- ボリス=エレイ
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「仕事が溜まる最大の原因を作ってる人が誰よりのん気にしてるんだから、そりゃ事故も減らないよな」
- 作業は止めず、ちらりとこちらを見て会話に入ってくる。
私達の会話は聞いていないかと思っていたが、耳は傾けていたようだ。
- ナイトメア=ゴットシャルク
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「なっ?
じ、事故は私だけのせいじゃないだろう!?」
- グレイ=リングマーク
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「ええ、ナイトメア様だけのせいではありませんね」
- グレイ=リングマーク
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「ですが、あなたがなかなか処理をして下さらないせいで仕事が溜まり、対応が遅れている事案もあります」
- グレイ=リングマーク
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「チェシャ猫やアリスの言う通りですよ」
- グレイ=リングマーク
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「喫煙などやめて、書類チェックを進めてください。
さあ、これが今の時間帯のノルマです」
- グレイはナイトメアの煙管を取り上げると、代わりに未処理らしい書類の山をでんっと机上に置く。
- グレイ=リングマーク
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「終わるまで休憩はなしです。
すべて遅れている書類ですから、必ず終わらせてくださいね?」
- ナイトメア=ゴットシャルク
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「こ、これを全部!? む、無理だ……!
なぜこんな大量に……!」
- ボリス=エレイ
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「だから、あんたが溜め込んだからだろ~?
いいかげん腹くくって片付けなって。にゃはは」
- 笑い混じりに言って、ボリスは手元に視線を戻す。
丁寧な手つきで銃を磨く顔は、ご機嫌そのもの。
- 彼にとって銃は単なる武器ではなく、趣味の品でもあるのだ。
銃マニアで、今手入れしている常用の短銃以外にも多数コレクションしている。