オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful Black World~』公式サイト
- アリス=リデル
- 「えっ? ブラッドとクイン達が来るの?
ここへ?」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「……ああ、そうだ。
そういうことになってしまった……」
- 駅長席に座ったナイトメアは、ずもももーんと沈んでいた。
- いつも以上に青白い顔をして、頭を抱えている。
- アリス=リデル
- 「何をしに……、やっぱり催し関係?」
- グレイ=リングマーク
- 「ああ。先だって届いた書状の件だが、どちらの領土もあれこれと新たな注文をしてきてな」
- グレイ=リングマーク
- 「文書でのやり取りでは間に合わなそうなので、話し合いの機会を設けたほうがいいだろうということになったんだ」
- アリス=リデル
- 「……なるほど」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「うう……そういうわけで、奴らが来る。
先に白の領土の連中が来て、その後に帽子屋ファミリーだ」
- アリス=リデル
- 「あ、皆一緒にではないのね」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「そんな恐ろしいことするわけがないだろう。
要望も各領土への送迎や、一般客用の臨時列車の数などについてだ。別々に商談をする」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「長い戦いになりそうだ……
挑む前から気が遠くなってきた……」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「アリス、君にも書記役として同席してもらうからな。
あいつらが私を虐げてくるようなことがあれば、助けてくれ!」
- アリス=リデル
- 「ええ!?
や、書記役は全然構わないけど、助けてくれと言われても……」
- アリス=リデル
- 「汽車のダイヤ調整とか具体的な話だと、事情が分からないから口は挟めないし。
うまくフォローする自信なんてないわよ?」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「具体的な話はグレイに任せるからいい。
だが、とにかくあいつらが調子に乗っていたら助けてほしいんだ!」
- ナイトメア=ゴットシャルク
- 「でないと私は無理難題ばかりを要求されて……
うっ、想像しただけで全身が痛い……。
腹が頭痛で頭が腹痛だ……」
- アリス=リデル
- (また言語崩壊している……)
- アリス=リデル
- 「出来る限りフォローするわ。
とりあえず、到着を待ちましょう」