オトメイト『スペードの国のアリス ~Wonderful Black World~』公式サイト
- ジョーカー
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「彼女を客だっていうなら、君こそ態度を改めたほうがいいんじゃないかな、ジョーカー。
その口調、マスターとして大いに問題ありだと思うよ」
- 背後に立っていたホワイトさんが、ポンと私の肩に手を置きながら言う。
- ジョーカー
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「さあ、どうぞ」
- 促され、ブラックさんの正面の席に座った。
ホワイトさんは隅の出入口からカウンターに入り、やや間隔を開けてブラックさんと並ぶ。
- ジョーカー
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「どこが問題だってんだ。マスターはおまえだろうが、ジョーカー!」
- ジョーカー
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「俺はおまえのごっこ遊びに付き合ってやってるだけだ。
へらへら笑いながら人に酒を出すような真似、この俺様がするわけねえだろ!」
- ジョーカー
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「いや、その格好で言っても説得力がないと思うけど……。
ふふ、なんだかんだ言って、君だって楽しんでいるんじゃないの?」
- ジョーカー
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「はあ!? こんな茶番のどこが楽しいってんだ!
おまえみたいな悪趣味野郎と一緒にすんじゃねえ!」
- ジョーカー
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「悪趣味野郎って……ずいぶんな言い様だね。
毎度のことだけど、君だってジョーカーなんだから、自分を卑下しているようなものだよ?」
- ジョーカー
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「っ!? 自分を卑下するわけねえだろ!」
- ジョーカー
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「同じジョーカーでも、俺はおまえほど悪趣味じゃねえ!
悪趣味じゃないジョーカー様なんだよ!」
- アリス=リデル
- 「…………」
- アリス=リデル
- (終わらなそうな感じになってきたなあ)