- カタリナ(幼少期)
- 「本当に綺麗な髪ですね。少しだけ触ってもいいですか?」
- カタリナ様がそう言ってくれた時、私は驚きで固まってしまった。
今まで、私をこんな風に褒めてくれた人なんていなかったのに。 - ソフィア(幼少期)
- 「……カタリナ様は、私のこの見た目が気味悪くないのですか?」
- ソフィア(幼少期)
- 「この老人のように白い髪に血のように赤い瞳……みんな、気味が悪いと呪われた子だと言うのに……」
- 思わず本音を告げてしまった私に、カタリナ様は驚いた顔をして、それから朗らかに笑った。
- カタリナ(幼少期)
- 「私は、ソフィア様のその絹のような白い髪も、ルビーみたいに赤くキラキラした瞳もとても綺麗だと思います」
- カタリナ様は、そう言ってくれたのだ。
初めて、私の見た目を褒めてくれた時のカタリナ様の言葉は今でも忘れられない。