- ???
- 「っ……!」
- カタリナ
- 「!?」
- 扉を開けた先にいたのは、なんと絶賛着替え中の男性だった。
- カタリナ
- (え! なんでこんな所で着替えている人が!?)
- ぱっと見た感じここは備品室のようだ。
普通に考えればお着替えスペースではない。 - カタリナ
- (ってあれ、怪我の痕――?)
- ???
- 「……」
- 胸板に傷があると思った瞬間、彼は羽織っていた服のボタンを留めてしまった。
- カタリナ
- (しかもなんか変わった格好してる。ソルシエでも見たことないな……)
- 彼が着ている丈の長い服はどことなく前世の東洋風を彷彿させる。
- カタリナ
- (こういうちょっとアジアンテイストが入ったような服は、今世では初めて見る気がするけど――)
- カタリナ
- (あ、アジアンといえば昼にライブラリーでそんなロマンス小説も見かけたっけ?)
- カタリナ
- (ん? 待てよ。もし物語の格好に彼が着替えているとしたら――)
- カタリナ
- 「これ、コスプレって事になるんじゃ……」