- 零崎紘可
- 「!!」
-
一瞬の出来事で、何が起こっているのか直ぐに理解することができなかった。
気付けば、私の頭は机に強く押さえつけられていた。
……玖折君の手によって。
- 零崎紘可
- 「……っ! な、何するの……!!」
- 玖折巡
- 「たかが伍代さんに勝ったぐらいで、いい気になるなよ」
- 零崎紘可
- 「い、いい気になんて……うっ!」
-
ギリッと手首が締め上げられる。
苦しんでいる私を見て、玖折君は蔑んだ顔でせせら笑う。
- 玖折巡
- 「はっ、無様な姿だな」
- 零崎紘可
- 「うっ……離し、て……」
- 玖折巡
- 「じゃあしっかり謝罪しろ。
俺の言うことを聞かずに勝手な行動をした自分が悪かったと」
-
玖折君は私に顔を近づけ、低く囁く。
- 玖折巡
- 「……ほら、お前の声が聞こえるように俺がわざわざ近づいてやったんだ。
さっさと謝れ」