- 男の子
- 「あ、おじさんだ!」
- 女の子
- 「景太郎おじさんだー!」
- 零崎紘可
- (お、おじさん……!?)
-
初等部の制服を着た男の子と女の子がこちらに向かって駆けて来た。
- 男の子
- 「おじさーん!」
- 女の子
- 「景太郎おじさんに会えた♪」
- 漆原景太郎
- 「こら、お前たち。 その呼び方はやめろって言っただろ?」
- 男の子
- 「へへっ」
- 女の子
- 「ふふっ」
-
注意されたのにも関わらず、いたずらっ子のような笑みを浮かべる子供たち。
- 零崎紘可
- 「えーと……この子たちは?」
- 漆原景太郎
- 「あ、すみません。俺の弟と妹なんです」
- 零崎紘可
- 「へえ。漆原君、弟と妹がいたんだ」
-
よく見ると、この子たちも私や漆原君と同じように左手に手袋をはめていた。