- 肆形有比
- 「俺は、君を必ず……」
- 零崎紘可
- 「ゆ、有比君……」
- 肆形有比
- 「俺、君のことが好きだよ」
- 零崎紘可
- 「!!」
- 肆形有比
- 「でも返事はまだいいから。
まだ俺は君に相応しい男になれてないから……」
- 心臓が破裂しそうなくらい、鼓動が早くなる。
あの夏の日、足を捻った時に抱きかかえられた時のように有比君の体温を直に感じる。
私の体は有比君の腕にしっかりと包まれ、やっぱり男の子の体なんだと再認識する。
- 肆形有比
- 「大丈夫。君はもうすぐ……」
- 零崎紘可
- 「え?」
- 肆形有比
- 「ううん、何でもない」