- 弐藤光
&捌沢暗 - 「数研へようこそー!!」
-
パンパン、とクラッカーの大きな音が狭い部室に響き渡る。
- 零崎紘可
- 「ありがとう」
- 弐藤光
- 「いやー本当に良かったです! あなたがこっちに来てくれて。ね、有比さん」
- 肆形有比
- 「ん、んんんんん……!」
- 弐藤光
- 「どうしたんですか? ……って、まだクラッカー鳴らしてないじゃないですか」
- 肆形有比
- 「そ、そうなんだよ……俺のだけ……全然……っ!」
- 肆形有比
- 「うわぁぁぁ!!」
- 零崎紘可
- 「ゆ、有比君、大丈夫!?」
- 肆形有比
- 「い、てて……だ、大丈夫だよ」
- 陸平崇樹
- 「…………」
-
大きく尻餅をついた有比君に陸平先輩は無言で手を差し伸べた。
- 肆形有比
- 「ありがとうございます……」
- 捌沢暗
- 「それにしても、久々にここ来たけど相変わらず物でごちゃごちゃしてるなぁ」
- 捌沢暗
- 「あ」
-
暗は近くに飾ってあった光お手製のコアラのぬいぐるみに視線を向けた。
- 捌沢暗
- 「そして相変わらず可愛くないなぁ」
- 捌沢明
- 「そう? 私は好き。ぶさいくで、可愛い」
- 捌沢暗
- 「それ褒めてるの?」
- 捌沢明
- 「これ以上ないくらい褒めてる」
- 捌沢暗
- 「そっか」
- 弐藤光
- 「いや、絶対褒めてないだろ!! 作者を目の前にして失礼だぞお前たち」
- 零崎紘可
- 「…………」
- 零崎紘可
- (なんかほのぼのしてるなぁ、ここは)