Gallery
-
一月の手が頬を撫でる。
触れられた場所はじんわり熱くなる気がした。
- 加賀見一月
- 「お嬢さん、『結界』張ってないんだね」
- 久我深琴
- 「……疲れるから張ってないだけよ」
- 加賀見一月
- 「無理してるから疲れるんだよ。四六時中船を守ってさ」
- 久我深琴
- 「あなたが冗談ばっかり言うから疲れるの。
……あの夢の時のことだってまだ許してないんだから」
- 加賀見一月
- 「ごめんね。あれはさ、何て言うか……
あー……お嬢さんは朔ちゃんを好きなんだって勘違いしちゃって。
だからくっつけてあげた方がいいかなって思ったんだよね」
- 久我深琴
- 「そんなの……! ……ただのおせっかいじゃない」
- 久我深琴
- (私と朔也がくっついてもいいっていうこと?
……何よ、何でそんなこと……私のこと守るとか言ってたくせに)
- 加賀見一月
- 「ごめんね、もう言わないから。
悪気があったわけじゃない。
そうすることでお嬢さんが幸せになるんじゃないかって……。
俺も本意じゃなかったけど……」
- 久我深琴
- 「……本意じゃないなら、どうしてあんなことしたの……?
あなたのこと、全然分からない。何が本当で、冗談なのか……」
-
好きだとか、守るとか
……一月に言われた言葉が胸に突き刺さる。
あんなものは冗談で、他の誰にでも言ってる言葉だと受け流してきたはずなのに――
今の私はその言葉たちにすがりついていた。
- 加賀見一月
- 「お嬢さんに言ったこと、全部本当だよ。
いや……最初は冗談のつもりで言ってたこともある。
でも今は全部本当になった。
お嬢さんが好きって気持ちも、楽にしてあげたいって気持ちも……。
ずっと側にいれたらって思ってるよ。
でもさ、お嬢さんが俺じゃなくて、朔ちゃんが好きだったら、
好きな人と一緒にしてあげた方がいいと思った」
- 久我深琴
- 「……それで、あなたは満足なの?
私が他の人のところに行って、それであなたは幸せなの?」
- 加賀見一月
- 「まぁ、笑っていられる自信はないかもね。
でも、自分の幸せと好きな子の幸せだったら
後者を優先するもんでしょ?」
- 久我深琴
- 「そんなの、あなたの価値観で決めた幸せでしょ! 自分勝手すぎるわ」
- 加賀見一月
- 「……! 確かに今回の俺の行動は早とちりだったけど、
でも好きな子の幸せを願うのは間違ってないだろ」
- 久我深琴
- (好きな人の幸せを願う……
それは正しいこと……? それとも間違い?)
0%