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ギャラリー

舞台の上では遊女の格好をした役者さんと白髭のお侍さん風の役者さんが言い合いをしていた。

どうやら白髭のお侍さんは、その遊女に横恋慕をしているらしい。
自分に靡かない彼女に嫌味を言っているみたいで……。

すると遊女は、心底嫌そうに顔をしかめると――。
役者
「あちらは立派な男ぶり、こちらは意地の悪そうな、例えて言わば雪と墨――」
役者
「硯の海も鳴門の海も、海という字は一つでも、深いと浅いは客と間夫、間夫がなければ女郎は闇」
役者
「暗がりで見ても意休さんと助六さん、取り違えてなるものかいなぁ」
あまりにも見事な悪態に、客席はますます盛り上がりを見せる。

確かにスカッとする場面ではあるのだけど、ここまで熱気を帯びているのはその役者さんの人気のせいでもあるようだ。