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ギャラリー

篁 智成
「紗乃、大丈夫?」
紗乃
「!?」
なんと、智成がぴったりと私に寄り添っているではないか。

そこで気が付いたのだけど、私は智成の膝の間に座るように尻もちをついていた。

そのため、お互い余計にびしょびしょになっていて……。
紗乃
「智成……。もしかして、助けてくれたの?」
篁 智成
「そのつもりだったけど……全然間に合わなかった。ごめんね」
紗乃
「ううん、おかげでどこも痛くないよ。
そういう智成は腰とか大丈夫? 打ったりしてない……?」
篁 智成
「平気だよ」
智成は静かに微笑むと、私の頬に付いていた水滴を取ってくれる。

その優しい手つきがくすぐったくて、自然と笑みがこぼれてしまった。