- 織田信長
- 「……それで、俺の家臣に下る気になったのか?」
- 竹中半兵衛
- 「いいえ」
- 羽柴秀吉
- 「…………」
- 織田信長
- 「ではなぜ尾張まで来た?」
- 織田信長
- 「家臣に下る気もなく俺の居城までくるとは良い度胸だ」
- 織田信長
- 「俺の文に答え、稲葉山城からはるばる来て何の手土産もないとは……
笑わせてくれる」
- 織田信長
- 「半兵衛。貴様は斎藤家の軍師。貴様の策に落ちた織田の兵も少なくない」
- 織田信長
- 「何の目的があって俺の前に現れた?」
- 竹中半兵衛
- 「…………」
- 竹中半兵衛
- 「ただの物見です」
- 羽柴秀吉
- 「も、物見……?お主、何を言っている!?」
- 竹中半兵衛
- 「尾張は良い土地だと聞いたので、興味が湧いたのです。
それに……」
- 竹中半兵衛
- 「信長殿は鬼神の如き強さと耳にしました。
せっかく文も頂いたことですし、土産代わりに顔でも拝もうかと思いまして」
- 羽柴秀吉
- 「な、な……!」