- 羽柴秀吉
- 「姫様! 見てください! この硝子細工! 綺麗でしょう?」
- 佐々成政
- 「羽柴殿」
- 市
- 「ふふふ。本当ね、光が交じり合ってとっても綺麗」
- 羽柴秀吉
- 「はい! 俺、こういうものには見慣れてなくて、
つい興奮してしまいます」
- 秀吉は目を輝かせて
手に乗った美しいガラス細工に見惚れている。
- 佐久間盛政
- 「羽柴殿って元は百姓の出でしたっけ。
おれより先に城仕えをしていたので全然気にも留めてませんでした」
- 佐々成政
- 「百姓の出であろうが、今は織田家の家臣。
もっと礼儀をわきまえて頂かねば」
- 柴田勝家
- 「はーあ、成政は堅苦しいな。もっと気楽に行こうぜ」
- 佐々成政
- 「はあ……柴田殿。お主は論外だ」
- 市
- 「もう、喧嘩しないで。ゆっくり見られないじゃない」
- 佐々成政
- 「申し訳ありませぬ」