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ヒロイン
「――ん?」
何故か、目の前にアランさんの顔があった。
壇上で講義でも始めるのかと思ったけれど、これってもしかして――。
アラン・メルヴィル
「まずはさ、女の子と男は距離感が大切なんだよ」
甘ったるい声で囁いて、アランさんが私の髪の毛先を指先で触る。
ヒロイン
(もしかして、これは……実践で教えようとしてる!?)
しかも、私で。
反論しようとしたけれども、それより先にアランさんに釘を刺されてしまった。
アラン・メルヴィル
「先生? 彼らに教えてあげたいんでしょ。
――協力して?」
ヒロイン
「ええと、協力と言っても――」
セミナー教師
「いいわいいわ続けて~!
とっても勉強になりそう!」
ラウル・アコニット
「わー、この稽古お手本見せてくれるんだ。
助かる~」
ヒロイン
(先生喜ばないで助けて!?
アコニットさんも稽古だと思って観察しないで!?)
抗議しようとするより先に、顎に手をかけて、顔をあげさせられる。

恋人同士がキスをするような距離で、アランさんは私を見ていた。
アラン・メルヴィル
「ステップ・ワン。
まず、目と目を合わせる。
こういう時は、自信をたっぷりに」
歯を見せて、アランさんが笑う。
親指だけで、私の唇の下あたりをそっとなぞった。
アラン・メルヴィル
「綺麗だよ、リネット。
キミの濡れたその眼差しに溺れそうだ」
ヒロイン
「はぁ……」
アラン・メルヴィル
「ステップ・ツー。
甘い言葉を囁いたら次はどこまで触れていいかのチェック。
手か、腰か、それともそれ以上か――ね?」
アラン・メルヴィル
「手がOKなら次は肩。
――その次は腰だ」
アランさんが私の手、肩、腰へと順番に軽くタッチしていく。
いや、這わせて行くという方が正しいかも。
ヒロイン
(ええと、これ、どういう状況なんだっけ。
確か、意中の女の子の落とし方――)
アラン・メルヴィル
「ステップ・スリー。
触っても平気そうな女の子なら、こうしてあげるんだ」
くすっと笑って、アランさんが耳元にそっとキスをする。
ふっと温かい息がかかって、鳥肌が立つ。
アラン・メルヴィル
「内緒話をするフリして、耳にキスしてあげて。
そして、次は――」
ヒロイン
「っ……!?」
ひやりと冷えた手に太ももをなぞられ、私は思わず声を上げそうになった。
アラン・メルヴィル
「いい反応。
……こういう感じだったら、後はもうキスをすればいいんだ」
目を細めて、アランさんが耳を触っていた指を私の頬に滑らせる。
そして、顔が近づいてきて――。