- 目の前にはギラギラと光る獰猛な目と鋭い爪……、あれにやられたのだ、と理解するのと同時に、もう1度その鋭い爪が自分に迫ってくるのが見える。
- 小鳥遊 ユウキ
- (外になんて……出なければ……)
- そう、思った時。
- ???
- 「はっ!」
- ???
- 「やった!」
- ???
- 「怯んだだけですわ! すぐにあの子を助けませんと!」
- ???
- 「りょーかい」
- 小鳥遊 ユウキ
- (誰かが、助けてくれたの……?)
- 右腕の痛みと、押し倒された衝撃で頭がぼうっとする。
けれども、やってきたひとたちの正体を知りたくて必死に声がしたほうに目をやった。 - 小鳥遊 ユウキ
- (女の子……? 4人いる……)
- 小鳥遊 ユウキ
- (でも、外出禁止時間じゃ……。ああ、そっか……)
- あの子たちが正義の味方なんだ――。
そこまで考えたところで、私は意識を手放した。