仙波 ワタル
「んー、そうだよ。彼女の手は可愛いままが1番。なんだ、望月よりオレの手の方が大きいじゃん」
東地 棗
「仙波さん!? 起きたんですか」
望月 ヨウスケ
「……タッパを考えろ」
仙波 ワタル
「アンタの手って、ホント可愛いよね。小さくて、スベスベしてる」
望月 ヨウスケ
「おい、ベタベタ触るな」
東地 棗
(は、恥ずかしい……)
仙波 ワタル
「この小さな手をずっとアンタは守ってきたんだね。じゃあオレにも守らせてよ」
望月 ヨウスケ
「ダメだ」
東地 棗
「ふたりとも、そこまでにしましょう……! せっかくのクリスマスなんですし、ね」
仙波 ワタル
「だってこんなにも華奢なんだよ。男としては守りたくなるじゃん」
望月 ヨウスケ
「気持ちはわかるが……いや、それはいい。とにかくコイツから手を引け。そしてその手も離せ」
仙波 ワタル
「いいじゃん、もうちょっとだけ」
望月 ヨウスケ
「いいから離せ」