小野沢 マサト
「……ダメだよ、チヒロくん。女の子には優しくしなくちゃ」
東地 桜
「えっ? マサトさん!?」
今度はマサトさんが私の手を取り、そっと口づけてきた。
小野沢 マサト
「女の子は繊細なガラス細工みたいなものなんだから。大切に扱わなきゃ……ね?」
小野沢 マサト
「でも、チヒロくんの気持ちも分かるよ。こんなに魅力的な子ならボクだけのものにしたくなっちゃうな」
東地 桜
(何これ、どうなってるの!?)
東地 桜
(チヒロさんだけじゃなくてマサトさんまで人が変わっちゃうなんて……!)
小野沢 マサト
「まさかエキストラにこんな素敵な子がいるなんて思ってなかったよ。まさに運命の出会いだね」
小野沢 マサト
「役者になったらきっと大人気だね。でも、ボクが見つけたんだからナイショにしておきたいかも」
甘く囁かれてゾクッとしてしまう。