- ヒカリ
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(やっぱり、いつもの碧くんじゃない。
体調が悪いっていうより……なんだか、初めて会ったときみたい)
- 水瀬 碧
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「なら、戻った方がいいんじゃないか。稽古の途中だろ」
- ヒカリ
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「休憩もらったから、大丈夫だよ。
……碧くん、何かあったの?」
- 水瀬 碧
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「別に、何もない……」
- ヒカリ
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「でも……。碧くん、なんか変だよ……?」
- ヒカリ
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(それにそういえば、
今日だけじゃなくて、ここ最近、少し様子がおかしかった気がする……)
- ヒカリ
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「具合が悪いの?」
- 水瀬 碧
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「いや、別にそういうんじゃない……」
- ヒカリ
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「碧くん……」
- 水瀬 碧
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「分からないんだ……」
- ヒカリ
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「え?」
- 水瀬 碧
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「最近、なぜかイライラして、どうしようもなくなる。
けど、理由が分からないんだ」
- ヒカリ
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「碧くん、何か悩みがあるなら私に……」
- 水瀬 碧
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「……あんただけには話せない」
- ヒカリ
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「え……?
私だけには話せないって……」
- ヒカリ
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(なんでだろう……。私、すごくショックを受けてる……)
- 水瀬 碧
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「っ……」
- 水瀬 碧
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「そんな目で俺を見るなよ……!」
- ヒカリ
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「っ……!?」
- 水瀬 碧
-
「あんたが一輝と一緒にいると、どういうわけかイライラするんだよ」
- ヒカリ
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「……っ……!」
- 水瀬 碧
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「ああ、何にも悪くない。
あんたは何にも悪くないんだ……それはわかってる」
- 水瀬 碧
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「でも、どうしようもなくイライラする……
わけわかんねぇよ。考えれば考えるほど胸も苦しくなって……。なんなんだよ、これ……」
- ヒカリ
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「碧……くん?」
- 水瀬 碧
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「なあ……俺が怖いか?」
- ヒカリ
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「怖く、ないよ」
- 水瀬 碧
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「……嘘つけ。
目が怖いって言ってる。俺には分かる」