SCENARIO
- ジェド
- 「レビ、黙って……!」
- レビ
- 「う、ぇっ……!?」
今度は立場が逆になり、私がレビを壁際に追い詰める。
- ジェド
- 「今、ラヴァンが通ったから」
- レビ
- 「あ、ああ……」
- ジェド
- (ごめんラヴァン。一度見逃すって決めちゃったから。今度は容赦なく突き出すよ……!)
レビのことを諦めたのか、別の用事を思い出したのか、ラヴァンは早足に通り過ぎて行った。
けれどまた戻って来ないとも限らない。
念の為、もうしばらく静かにしていたほうが、と思った時だった。
- レビ
- 「………」
何か言いたげなレビと眼が合ったので、極力小さな声で問いかける。
- ジェド
- 「……何?」
- レビ
- 「いや……ちょっと……。なんか照れた……」