SCENARIO
- ジェド
- 「えっと……」
- ルーガス
- 「……動くな」
- ジェド
- 「あっ!」
突然、仮面を外されてしまった。慌てて取り返そうと腕を伸ばすと――。
すっと耳元に何かが触れた。
- ルーガス
- 「お前に贈ろう」
一輪の花。自分からは見えないけど、視界の端に白い花弁が映る。
- ジェド
- 「あ、あの……」
- ルーガス
- 「嫌なら振り払えばいい」
意地の悪いことを言う。そんなこと出来るわけがない。
仮面の下の強い眼差しから眼を逸らせない。