SCENARIO
- ジェド
- 「な、なんですか……?やっぱりおかしい……?」
- 酒場の店員
- 「あなたって、男の人~……よね?」
- ジェド
- 「あ、当たり前です!」
- 酒場の店員
- 「完璧だわ……似合いすぎてる。女の子にしか見えないもの~」
- ジェド
- 「そ、そんなはずはないでしょう。そんなこと、あるわけ……」
ふと、視界の端に肩にかかった髪が映る。私の頭から伸びた、豊かで緩やかな髪。
- ジェド
- (……フランシスカと、同じくらいの長さかな……?色も、よく似てる……)
- 酒場の店員
- 「あ~! 今自分でもまんざらじゃない~って思ったでしょ~!?」
- ジェド
- 「お、思ってません!」
- 酒場の店員
- 「えぇ~? 本当にぃ~?」
- ジェド
- 「からかうのもいい加減にしてください!こんなの、俺に似合うわけが……」
- 酒場の店員
- 「うふふ、ごめんなさい。お詫びにぃ、それはあなたにプレゼントするわ~」
- ジェド
- 「え? い、いや。いらないです。こんな……」
- 酒場の店員
- 「そんなに似合ってるんだもの。引き離しちゃったら可哀想だわ~」
からかわれてるだけだ、絶対。
でも、もしかしたら。もし、本心で言ってくれているのなら……。
- ジェド
- 「……本当に、似合ってますか?」
- 酒場の店員
- 「うん。ものすごく~!」