SCENARIO
パンとシチューが食卓に並び、全員が席に着く。
賑やかな雰囲気で教会でのランチが始まった。
- ラヴァン
- 「冷えた体が生き返るな。美味い」
- レビ
- 「兄貴は何を食べてもだいたい同じ感想だからな……」
肝心のエルリックは、パンは食べているもののシチューはやはり進まない。
スプーンの先でキノコの欠片を端に追いやっているのが見えた。
- ジェド
- 「行儀が悪いよ、エルリック」
- エルリック
- 「野菜は食べるよ」
- ジェド
- 「そうじゃないよ。せっかくロレンスが作ってくれたのに」
- ロレンス
- 「大丈夫。エルリックはいい子だから食べられるよね」
- エルリック
- 「う……」
- ジェド
- 「そこまで個性強いかなぁ、キノコって。ハーブとかならまだしも。そんなに味はしないよね?」
- エルリック
- 「違う、味は嫌いじゃない。食感がイヤなんだ……。あのぶにぶにした感じ」
- ジェド
- 「ふぅん……?」
- レビ
- 「まあ苦手なもんは苦手だけどなぁ」
エルリックをかばうような発言をしながらレビはベーコンを皿の端に寄せる。
- ジェド
- 「……レビ。バレてるよ」
- レビ
- 「あ、やっぱり?」
- ラヴァン
- 「年長者がそれでどうする。手本を見せるべきだろう」