SCENARIO
- ジェド
- 「ここ、は……?」
真っ暗だ。
あたりを見渡すと、
まだ夜明け前の、私の部屋だとわかる。
呼吸が乱れて、全身に汗をかいていた。
- ジェド
- 「はぁ……はぁっ……」
部屋の冷気に触れて、
一瞬で汗が氷のように冷たくなっていく。
- ジェド
- (寒い……。でも……右眼は、熱い。燃えてるみたいに……)
きっと、赤く染まっているだろう。
早く、鎮めないと。
大丈夫。全部夢だ。誰にもバレてない。
- ジェド
- 「わたし……は……、違う。俺は、ジェドだ……」