- 星野市香
- 「でも、この体勢じゃ榎本さんが危険です。何かあったときに対処のしようが……」
- 榎本峰雄
- 「離れたほうが危ねえよ。これなら何かあったとき盾になれるだろ」
- 星野市香
- 「盾って……どうして、そんな……」
- 星野市香
- 「さっきだって一歩間違ったら大怪我をしてたのに……」
- 榎本峰雄
- 「そんなの知るか」
- 星野市香
- 「……ええ?」
- 榎本峰雄
- 「……ごちゃごちゃ考えてる暇はなかった。刺されてもいいから守らなきゃって……。気づいたら身体が動いてたんだ」
- 星野市香
- 「なん……ですか、それ……」
- 星野市香
- 「私のこと避けてるみたいだったのに……。どうして、そこまで……」
- 榎本峰雄
- 「……男が女守るのに、まだるっこしい理屈なんかいらねえだろ」