オトメイト『終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-』
- 近づいてくるナディアの前でしゃがみ、
視線を彼女へと合わせる。
- すると彼女は
一生懸命腕を上げて――。
- ナディア・プルースト
- 「この世界に生まれて――
わたしのお友達になってくれてありがとう、
セレス……!」
- ナディア・プルースト
- 「これからもたくさんの人に囲まれて、
どうか幸せになってね!」
- 私へと、
祝福の花束を手渡してくれた。
- ……その言葉と、私のために集まってくれた
皆さんの姿を見て、
言葉にならない感情が溢れる。
- セレス
- 「――――ッ」
- アドルフ
- 「……セレス」
- アンクゥ
- 「……姫君」
- 感極まった私の背中を、
そっとアドルフとアンクゥが
押してくれて――。
- セレス
- 「ありが、とう……」
- 私は彼女からの花束を、
涙を流しながら受け取った。
- シアン・ブロフィワーズ
- 「こんな時まで泣くのか。
……意味がわからんな」
- リュカ・プルースト
- 「彼女が流しているのは嬉し涙ですよ、
シアンさん」
- マティス・クロード
- 「た、誕生日の贈り物も用意したんです!
ジャンと一緒に選んだ栞……
受け取ってください!」
- ――向けられる笑顔と
お祝いの言葉に胸が詰まって、
上手く喋ることができない。