オトメイト『終遠のヴィルシュ -EpiC:lycoris-』
- 長い銀の髪に、
血のように紅い瞳――。
- 人ならざる者だと
言われても納得してしまうほど、
美しい造形の青年だった。
- 漂流者
- 「………………」
- 呆然とする私の、
見開いた瞳を直視した瞬間。
- ???
- 「…………ッ!!!」
- 彼は膝から崩れ落ち、
その場で慟哭し始めた。
- ???
- 「……すまない、すまない!!」
- ???
- 「お前は命をかけて、
俺を送り出してくれたのに――」
- ???
- 「俺は……!!
あいつを救うための方法を、
見つけることさえできなかった……!!」
- ――私の知らない、
【誰か】の名前を叫びながら。