Top
Story
Character
Gallery
System
Sound
Special
Blog
Gallery
腕の中に抱いたままだったロウが、微かに身じろぎをして起き上がった。
まぶたを重たそうに持ち上げて、ぼんやりとした眼でわたしを見つめる。
ロウ
「イヴ……?」
イヴ
「うん。そうよ……、ロウ」
油断していたら、聞き逃してしまいそうな掠れた声。
その呼びかけにわたしはしっかりとうなずいた。
するとロウは、薄く開かれた目いっぱいに涙を浮かべながら……。
ロウ
「やっと……、会えた……」
そうつぶやいて、わたしの手を力ない手で握り返してきた。
※画面は開発中のものです