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アタルヴァ

「動くな」

顔を上げなくても気配で分かる。

どうやらオレは今、刃物を突きつけられているらしい。
シュド

「オレが金持ちに見えるのか? 悪いけど、他を当たってくれ」

アタルヴァ

「…………」

シュド

「聞いてんのか? オレは今、あんたみたいなのを相手をするような気分じゃ――」

言いつつ、オレは自然な流れで顔を上げる。
……が、そこで思わず口をつぐんでしまった。

多少汚れてはいるが、男の着ている服はかなり高そうな素材でできていたからだ。

間違いなくスラムの住民ではない。
そして、物取りの類とも思えない。
シュド

(さっきの軍人の仲間が復讐に……? いや、それはない。さすがに早すぎる。そうすると……)

シュド

「……なぁ、あんた何者だ?」

※画面は開発中のものです