塾の生徒から話を聞いた後、レインが
少し考えこんでいると背後に視線を感じた。

レインが振り返ると、
そこには一人の青年が立っていた。
レイン
「…………」
ネロ
「レイン? どうした?」
ネロがレインの視線を辿ってみると、
ある一人の青年に向けられていることに気付く。

青年はネロと目が合うと、
爽やかな笑顔で話しかけてきた。
???
「こんなところに集まって、どうかしたの?」
なずな
「あ、琉唯先生!」
ネロ
「先生?」
なずな
「うん、琉唯先生はこの塾の講師だよ」
琉唯
「二人は洋平くんたちの学校の友達?」
洋平
「はい、クラスメイトなんです!
実は、失踪事件のことを調べているらしくて
彼女に話を聞いてたんです」
レイン
「こんなところですまない。
もし失踪した生徒について何か知っていたら
教えてもらえないだろうか?」
琉唯
「生徒の個人的なことについては守秘義務が
あるから、もう広まっている噂程度のことしか
話せないけど、それでもいい?」
ネロ
「なんでもいいんだ。
知ってることがあれば教えてくれ」
琉唯
「わかった。そこまで言うなら協力するよ」