カルミア
「…………」
ミネット
「うわっ……ビ、ビックリした。
なんだ、カルミアか」
カルミア
「……ミネット? だよね」
ミネット
「あ、名前覚えてくれたんだ。
そう。僕はミネット。宮廷魔法使いだよ。
よろしくね、カルミア」
ミネット
「あ、そうそう。
今日は君にお土産があるんだ」
ミネット
「これ。君にプレゼントしようと思って
持ってきたんだ。どうぞ」
愛日梨
「わぁ、可愛いぬいぐるみ……!」
カルミア
「たまご……?」
ミネット
「そう、卵。
フワフワしたものって落ち着くでしょ?」
ミネット
「いろいろあって混乱してると思うけど、
僕たちがついてるから心配いらないよ」
カルミア
「フワフワ……」
愛日梨
「よかったね、カルミア」
愛日梨
「これ、ミネットさんが作ったんですか?」
ミネット
「うん。魔術書の編纂ばかりだと
疲れちゃうから、気晴らしにね」