「……そうだ。お前、母親の動いているところを見てみたくない?」
「え? それは、見られるものなら見たいけれど……
でも、どうやって?」
「僕の魔法は、過去の記憶をハッキリと蘇らせることができる」
「かつてお前が見た母親の姿を忠実に再現できるよ」
「私の記憶……?」
「説明するよりやってみせたほうが早いね」
「ちょ、ちょっと!? 何!? 何をやるの!?」
「僕の額とお前の額をくっつけないと、映像を伝えられないんだ」
「……!」
「な……なに焦ってるんだよ、バカ。
おまえが照れると、こっちも恥ずかしくなるだろ!」
「だ、だって……」