GALLERY
- 羽鳥・ユース・アクセル
- 「なあ」
- 山田凰寿華瑠
- 「……はい」
- 羽鳥・ユース・アクセル
- 「もっと中に入らないと傘の意味がないぞ」
- 山田凰寿華瑠
- 「……アクセルさんこそ、そんなに傘をこっちに傾けたら意味ないですよ」
- 羽鳥・ユース・アクセル
- 「キミに風邪でも引かれたら俺が叔父に叱られる」
- 山田凰寿華瑠
- 「す、すみません」
- 羽鳥・ユース・アクセル
- 「喋らないな。緊張してるの?」
- 山田凰寿華瑠
- 「してますよ! 何か近いんでっ!!」
- 羽鳥・ユース・アクセル
- 「じゃあ、俺も少し緊張して黙ってみようかな」
そんな言い方をされたら傘の中に入るしかない。
それはすなわち、アクセルさんとの距離を物理的に縮めるということだった。
かろうじて出した私の声は掠れている。