
- 加賀見一月
- 「…………」
-
花を差し終わってからも、一月はしばらく動かなかった。
私は和葉さんとたくさん話した。
でも、一月はそうじゃない。
きっと話したいこともあるのだろう。
そう思い、私は背を向けて、ただ風の音に耳を澄ませた。
- 加賀見一月
- 「…………」
- 加賀見一月
-
「和葉にもあの子が良い子だって分かったでしょ。
いや、分かってたから、あの子の夢に入り込んだのかな。
どんな話をした? 楽しかった? 好きな人の話、出来て良かったね。
……和葉のこと友達って言ってた。本当に心配してくれてたよ。
あの時は、まさか君のことだとは思わなかったけど。
俺には出来ないことをやってくれる、本当に出来た子だよ、彼女は。
また次も、2人で来るから。その時はよろしくね」