
- 乙丸平士
- 「はは! 自転車ってこんなに早く走れるんだな!
すっげー楽しいな!」
-
敵に追われて、追い詰められているのに、彼は笑う。
- 不知火七海
- 「こんな状況を楽しめるなんて、貴方は本当に……」
- 乙丸平士
-
「変だって? いいじゃん! 一緒に変になろうぜ!
オレの能力もほんとどうしようもねーけどさ、
オレが楽しんでたらその感情がお前にも伝わるだろ?
ちょーっと詐欺くさいけど、今はそれでもいいや!
どんな時でも笑っていたいからさ」
- 不知火七海
- 「平士……」
- 乙丸平士
-
「オレ、お前と出会ってからいいこと続きだ。
オレばっか楽しんでちゃダメなんだけどさ!」
-
……どうしてそんなことが言えるんだろう。
私は一度、この人の記憶を消した。
私と恋しなければ、こうやって逃げずにも済んだ。
理不尽と不合理に、挫けそうな時もあったはずなのに。
どんなときも平士は、私の前を明るく照らしてくれる。
- 不知火七海
-
「私は平士と一緒にいて、楽しい。
でもそれは平士の能力のせいじゃない。
私の心が楽しいと言ってる。
だから詐欺くさいことなんてない」
- 乙丸平士
- 「……うん」